クロスオーバー

クロスオーバー作品のうち、桃華月憚に関係ありそうな部分についての解説ページ。五十音順による用語集。

注意:多少ネタバレあり。また、ここに書かれた情報は公式のものではありません(特にRe-Leaf)。

 
 

Re-Leaf

一條家

神官の流れを汲み、霊能力を絶やさないために近親結婚が多い一族。
まれに実の娘と関係を持ったり、息子の妻を寝取ったりと時代錯誤的な部分がある。
だがそれも霊能者としての力を絶やさぬためと、黙認状態。
大金持ちで海岸沿いの山をまるまる所有し、大きな和風の屋敷を構えている。
また、内陸にも広大な山林をいまだ手つかずの状態で保有している。
「Re-Leaf」時点での当主は一條秀衡。

 

一條蔦絵

戸籍上は一條家の長女だが、実は養子。滝夜叉姫の転生体。
先年亡くなった祖母にいたく嫌われていたため、半ば女中のような待遇を受けていた。
普段は優しく温厚な性格だが、滝夜叉姫の意識が覚醒すると性格が豹変する。

 

風見町

「Re-Leaf」の舞台。
海と山に面し、古い歴史を持つが、最近開発が進みつつある。
一條の本家がある。

 

片桐アンナ

白虎。虎の妖怪。能力は非常に高く、しかもすべてにおいて強力。
他人の記憶を都合のいいように変化させることも可能。
良門とはまったく異なる神界に属する、らしい。

 

歓源丹

人間の精神を惑わせる薬品。
興奮状態にさせたり、またそれを抑制したりと、様々な状態にコントロールすることが可能。
いわばUP系とDOWN系の麻薬的効果を兼ね備えた優れ物(常用性や副作用はない)。
これを使用し、他の人間を洗脳することもできる。

 

酒呑童子

良門とは因縁浅からぬ仲で、ライバルの美鬼。
大盗賊から鬼になり、鬼界で実力を付けた。
位が上の良門も、その実力自体は認めている。
互いに「陰険」「笛風情」と罵り合い毛嫌いしている二人の間には、もちろん友情等というものはない。
酒呑は天王平将門公配下の一将に過ぎないため、
野心の足がかりとして滝夜叉姫の計画に荷担していたが、
実際は「龍皇」を手みやげに鬼界を裏切ろうと計画していた。
人界に墜ちた後、良門によって消滅させられるが、「Re-Leaf」の最後で力を取り戻す。
今も人界にいるとかいないとか。

 

滝夜叉姫

天王平将門公の娘。絶世の美女で一見物静かだが切れ者。
弟平良門に生き写しの良門に恋心を抱いており、彼の行動を一部始終監視するほどの執着をみせる。
一応、現実を正しく認識する人格も持ち合わせているが、良門を盲愛する力が強く、
彼に近づく女を最終的には殺してしまうことすらある。
そんな彼女は自分の元に良門を置くため、大内裏から「龍皇」を盗み出そうと企てるが、あえなく失敗してしまう。
結局、天王平将門公によって人間に転生させられる。現世での姿は一條蔦絵。

 

天王平将門公

鬼界で天神菅原道真公に次ぐ実力者。滝夜叉姫の父。
表向きは天神菅原道真公に仕えているが、裏で反天神勢力を形成し、
いつかは鬼界を支配しようと計画中。
平良門の父親だが、娘の滝夜叉姫の恋慕の情を知っているため、
息子と生き写しの良門を見ても決して実の子とは認めない。
それどころか彼のことを、あわよくば闇に葬り去ってしまおうとすら考えている。

 

天神菅原道真公

現在の鬼界における事実上の支配者。
天神として、鬼神と神の両神格を併せ持つので、鬼界の安定を望む鬼神らしからぬ存在。
そんな彼の支配の元、鬼界は他の神界・魔界ともそれなりに安定した関係を築いている。

 

藤原保輔

袴垂。平安時代の罪人。
処刑されて地縛霊となったが無念の鬼を吸収し、怨霊として悪巧みするようになる。
その悪さが高じて封じられてしまうが、酒呑童子が自らの部下にするため、復活させた。
ちなみに「Re-Leaf」に登場する袴垂は藤原保輔本人ではなく、
袴垂を名乗っているだけの三流妖怪である。

 

良門

「龍皇」の精霊。
鬼界では天神菅原道真公が「龍皇」の持ち主だったため、彼に付き従っていた。
鬼の一軍を率いる将で無類の戦上手。その一方で、神格は天に属してもいる。
以前の持ち主譲りの剛胆な気質と平安貴族の雅さを持ち、女には手が早い。
彼は自分が篳篥であることを知ってはいるが、人身に変化した後のことしか覚えていない。
物心ついてからは、約600年くらいになる。
そんな彼は宮中から「龍皇」が盗み出された時、宮廷生活に面倒くささを感じていたため、これ幸いと人界へ降りてしまう。

 

龍皇

三管の一つ、篳篥。天竺渡来の聖笛とも魔笛とも言われる。
藤原貞信公忠平から平将門、そしてその息子である平良門へと伝わった名笛で、
平良門の死後、滝夜叉姫が「龍皇」を所有するところとなる。
「龍皇」は篳篥としては名器なのだが、血を浴びすぎてしまったため、
最後の持ち主、滝夜叉姫の怨念で物の怪(良門)へと変貌してしまう。
鬼界での所有者は天神菅原道真公、「Re-Leaf」終了時点(1999年)では小野郁美と思われる。

 
 
 

顔のない月

  • ROOT
  • 2000/12/22 発売
  • 2001/8/10 Limited Collection発売
  • 2002/5/24 DVD Collector's Edition発売
  • 2005/4/15 DVD Collector's Edition Renewal発売
     
     
    桃華月憚は顔のない月の「真なる鬼」END後である。
     
     

東衣緒

東家のそのまた分家の少年。
ごく普通の生活を送っていたが、倉木鈴菜の供達に選ばれてしまったことから、彼のその後は大きく変わってしまう。
羽山浩一が関わってくるまでは、彼が最も有力な倉木鈴菜の許嫁候補だった。
「顔のない月」の後、「会社」のフリー契約社員として、加賀広人の部下となる。
倉木の事件の記憶はあまり残っていないらしい。
「ヤミと帽子と本の旅人」にも登場。東葉月・初美の兄でもある。

 

東家

倉木家から派生し、その臣家となった分家の一つ。
春川家と共に、有力な家柄として当主家を支えていた。
しかし明治の大火以後、その力は著しく衰え、現在では倉木本家の数多くある臣家の一つに過ぎない。

 

会社

加賀広人や東衣緒が所属している組織。
「地脈の管理」が仕事らしいが、その詳細や組織の実態はまったく不明。

 

加賀広人

魔術師。東衣緒の上司。
表の顔として精神カウンセラーの看板を掲げていたこともある。
倉木水菜の力を借り、かつて羽山浩一であったモノを消滅させた。

 

倉木家

信州の倉木を支配する豪族。
「倉木の主」を創りだした魔術師の子孫。

 

倉木鈴菜

倉木由利子と善治郎(桃華月憚内の記述では羽山九十九)の娘。水菜の双子の妹。東衣緒の対。
陰の気質を備え、倉木の巫女として山の禍蛇を集める器としてその肉体を捧げていた。
羽山浩一が倒された時、彼女は死亡したはずだったが、
実際には世界からはじき飛ばされ、その際に羽山浩一と融合、
春川知美とともに図書館世界を放浪していた。

 

倉木チヨ

倉木本家の真の支配者。明治の大火で一度滅亡に瀕した倉木家を再興させた巫女。
強力な霊力の保持者で、倉木の禍蛇に最後まで抵抗したが、最終的に呪殺される。

 

倉木の蛇

かつて羽山浩一であったモノ。自らを魔物と勘違いした鬼神。
加賀広人によって消滅させられた。

 

倉木水菜

倉木由利子と善治郎(桃華月憚内の記述では羽山九十九)の娘。鈴菜の双子の姉。羽山浩一の対。
倉木の神が怨霊として陰の分身を持った時、同時に陽の分身も誕生した。
その陽の分身が欲した人間としての器が水菜である。
そのため彼女は、異常なほど陽の気質に偏り、またその力も強力なため、
人としての存在は時に非常に曖昧とさえいえる。
その姿は「フウ」と瓜二つだが……。

 

倉木由利子

倉木鈴菜、水菜の母。
羽山浩一の禍蛇を払う際に生け贄にされたが、その後も100年前の死霊と融合し、倉木の山に存在し続けた。

 

倉木家の地下牢

倉木家のワイン蔵の隠し扉の地下にある。
秘密を知った人間を、その殺害までの間に閉じ込めておく場所に使用する他、
生け贄となる女性を禍蛇にまみれさせるためなどの場所としても使われている。

 

沢口家

倉木本家から派生し、その臣家となった分家の一つ。
遥か昔に倉木本家とは絶縁したはずだった。

 

月待ちの儀

倉木の一族の中で最も重要な儀式。
十三年周期に、倉木の山の地下洞窟内の河川が、
ある一定時間その流れを変え、洞窟内に巨大な渦を作る時がある。
この短い期間内を「道が通じる」期間として、山に溜まった禍蛇を払うという儀式。

 

供達の儀

倉木の巫女の世話をしたり、または遊び相手などをする同年代の相手を選ぶ儀式。
一族の中から選ばれ、女性である巫女と違い、男性の中から選ばれる。
通常は供達が倉木の巫女の夫となるので、事実上の婚約の儀式とも言える。

 

羽山家

倉木山が出自の一族。倉木家から派生し、その臣家となった分家の一つ。
つい最近、羽山本家は二代続けて倉木家の当主を送り出した。
そのためこの分家の一つに羽山浩一は預けられることとなる。